■新サービス「teapod」で何を目指すのか?
先頃、スローウォーターの新たな出版サービス「teapod」をリリースしました。今回はこの新サービスが目指すものはなにか? について私の思いを綴ってみました。
■文章が書けなくても出版できる機会を提供したい!
私は、これまで約30年にわたって広告、雑誌、ラジオ番組、WEB、そして書籍と、さまざまな分野で数多くのコンテンツをつくってきました。それらを通して一番楽しく、「この仕事をやっていてよかった」と感じるのは、「取材、インタビューをして、その人の思いや考えをカタチ(文章)にする作業」でした。
現在私は、スローウォーターという出版オフィスを運営しながら、他社から出版する書籍も含め、「著者に取材して、本人に代わって原稿を書く」というブックライターの仕事もしています。その中で感じるのが、「本を出したいけれど、うまく文章を書けない」「時間がなくて書けない」という悩みを抱えている人が、数多くいるということです。
そこで今回、そうした悩みを解決する新サービス「teapod」(ティーポッド)を立ち上げました。
■ムダなく環境にやさしい「POD」を普及させたい!
「teapod」は、「Zoomでインタビューして原稿制作し、オンライン(POD)で販売する」というオンライン完結型の出版サービスです。
ちなみに「tea」=「t」はTALKのTであり、同時に「tea(お茶)を飲みながら気楽にお喋りするように、原稿をつくる」という意味を込めました。
「Pod」はスローウォーターが取り入れている出版システム「プリント・オンデマンド=POD」を意味します。
本サービスは、この「POD出版システム」をもっと普及させたいという思いもあります。なぜなら、PODはネットで注文を受けてから印刷・製本・配送までを行う「完全受注生産型」なので、余計なコスト(紙代、印刷代、流通コストなど)がかからず、CO₂削減&環境にやさしい出版だからです。
■ライターやデザイナーにも収益をシェアしたい!
今後は、「ライター、デザイナーにも、本の売上利益を還元・分配するシステム」を導入しようと考えています。今世に出ているビジネス書などの書籍の多くは、プロのブックライターが原稿執筆しています。しかし、彼らの名前が公表されることはありませんし、ほとんどの場合、どんなに本が売れても印税が入ってくるわけではありません。
そこで彼らの存在価値を明確にし、本の表紙にも著者同様にライター名を併記し、売上利益を分配。またライターだけでなく、デザイナーなど、本の制作に携わる主要なメンバーたちにも利益をシェアしたいのです。
「teapod」が、新しい出版の流れをつくり、多くの人が新しい価値観のもとで仕事できることを、心より願っています。
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