■OBARA’s BAR Vol.1 テーマ「書」を終えて

交流バータイム

OBARA’s BAR Vol.1 テーマ「書」を終えて


 5月20日(土)の夜、KOKO PLUSでイベントを開催した。

イベント名は、『OBARA’s BAR Vol.1 「書」』。私、小原秀雄がマスターとして西荻窪の街で開く、“たった一晩だけのバー” だ。

 イベントの告知ページに書いたコンセプトは、「とにかくゆる~い感じの(スローな)一夜かぎりのONE NIGHT BAR」。このフレーズ、気づいた人は少ないと思うが、SlowWater(私の出版社の名前)と、南佳孝の名曲『スローなブギにしてくれ(I want you)』、そして、甲斐バンドの『HERO(ヒーローになる時、それは今)』に出てくる歌詞をイメージしている。

 その歌詞とは、「生きるってことは、一夜かぎりのワン・ナイト・ショー  矢のように走る 時の狭間(はざま)で踊ることさ」だ(なんていい詞だ!)


 そんなことはどうでもいいが、とにかく、何とか「一夜かぎりのバー」を開け、無事終了できてホッとしている。

 実は、昔から「いつか、バーをやってみたい」と思っていた。はからずも、今回、何十年もの間あたためてきたその夢が叶ったのである。何から何までお世話になったKOKO PLUSのオーナー・井出あかりさんに感謝するとともに、当日運営を手伝ってくれた松本ひとみさん他の方々、そして、足を運んでくださったみなさんに心よりお礼を言いたい。

 

 今回のバーには「書」というテーマを設けた。ただ、「バーをやります。みんな集まって楽しく飲もう!」だけでは、何だか芸がないからだ。

 私自身が長年、ライター、編集という仕事に携わってきたので、「書=文を書く(Writing)」というテーマを設定し、ものを書く仕事をしている人や、興味のある人たちが集まって、編集や出版、メディアやコンテンツづくりについて、わいわいがやがや話そうではないか、というのが主旨である。

 そこで、場を盛り上げるためにいろんな企画を考えた。たとえば次のようなものだ。


<企画>

・ChatGPT(音声入力機能)を使って、文章作成、リライト、校正などがどこまでできるか、みんなでいろいろ試してみる。(※PCとプロジェクタをつないで、画面を壁に投影)

・広告、雑誌、WEB、ラジオ、出版業界で仕事をしてきた小原(またはその場にいる各業界のプロ)が、各業界に対するさまざまな疑問、質問に答える。

・小原の過去の仕事ファイル(新聞や雑誌に書いた記事など)を展示する。

・小原が携わった(編集した)雑誌、書籍を展示する。(※「TOKION」というサブカル雑誌をメインに)

・「TOKION」が影響を受けた海外雑誌「i-d」や 「Dazed & Confused」、同時代を築いた日本のサブカル誌を並べて、それらについて語り合う。

・小原が取材した著名人のインタビュー音源(テープ)を展示し、聴きたいものがあればラジカセで聴いてもらう。

・出版、編集に関連するツールや資料(実際の校正紙など)を展示する。

・西荻窪に関する小冊子、資料などを展示して、西荻以外から来た人に西荻のことを知ってもらう。

・参加予定者が作った本や写真集を展示して、本人にいろいろ語ってもらう。


 さらに、

<音楽、空間演出、ギフト、フードなど>

・PCとプロジェクタ、Bluetoothスピーカーをつないで、小原セレクトの音楽を流す。(※事前にYouTubeでラウンジ系、club系ミュージックをプレイリストとして準備)

・自宅で使っているライト(間接照明)をセッティング。バーっぽい雰囲気を出す。

・テラス席には(自宅で使っている)キャンドルを置く。

・昨年、小原が自宅菜園で育てて採れた「ヒマワリの種」と、SlowWaterの「オリジナルステッカー」を来場者にプレゼントする。

・KOKO PLUSあかりさんに、美味しいおつまみ系フードを作ってもらい、提供する。

・もちろん、ビールやワインなどメインのドリンクもたくさん用意(by KOKO PLUSさん)

・来場者のみなさんとの今後の交流を深めるため、芳名帳を用意して「名前・連絡先」などを書いてもらう。


 いやはや、大変盛りだくさんでした。盛りだくさん過ぎた、と言っても過言ではないでしょう。当然、準備にかなり時間をかけた。

 がしかし、その多くが消化不良で終わってしまった・・・(ヒマワリの種を渡し忘れてしまったのは、痛恨の極み!)。

 そして、マスター・小原は来場者とのお喋りが忙しすぎて、まったく「スローな」バーではなかった。でも楽しかったから良しとしよう。来てくれたみんなも楽しんでくれたみたいだし。次回は本当に「スローなバー」にしようっと。


 あれ? 「一夜がぎりの、ワンナイト・バー」ではなかったかしら?

 そう、イベントタイトルに「Vol.1」とつけてあるように、実は最初から2回目、3回目の小原’sBARをやるつもりなのです。西荻民も、そうじゃない人も乞うご期待!

オンライン出版のスローウォーター出版

スローウォーター出版(SlowWater)は、「知のシェア。個人&企業のブランディング・PRをお手伝いする」をコンセプトに、オンライン出版に特化した新しいスタイルの出版社です。 SlowWaterは、在庫を抱えるリスク「ゼロ」、絶版になるリスク「ゼロ」の「POD出版」サービスに特化した、東京・西荻窪の出版社です。